クロノ・トリガーの思い出
今日は俺のクロノ・トリガーの思い出を語っていこうと思う。
まず、このゲームはスクウェアとエニックスが合同で作ったゲームである。
今でこそ、この二つの会社は合併してスクウェア・エニックス、通称スクエニとしてあるが、クロノ・トリガーの発売していた頃は分かれていた。
RPGの二大巨頭であるドラゴンクエストを開発しているエニックスとファイナルファンタジーを開発しているスクウェアが協力して作るゲームという事で当時は話題を呼んだ。
また、パッケージなどのキャラデザが鳥山明なので、それも大きな話題を呼んだ。
豪華なスタッフ陣で作られる作品という事で大きな期待があった。
ゲームの内容もとても面白かったので、ゲームの中で記憶に残ってる事を書いていこうと思う。
ストーリーについて。
舞台は中世ヨーロッパだと思われるが、主人公クロノは町に住む青年。
近所の広場でガルディア王国歴1000年を迎えた祭りが開かれているので、そこに遊びに行く。
広場で女の子と知り合いになるのだが、実はこの女の子はガルディア城の王女。
城から抜け出して、お忍びで広場に遊びに来ていた。
名前はマール。
本名はマールディア王女。
クロノの幼馴染で発明家のルッカが催し物で物や人の転送装置の見世物を行っていて、マールが参加する事に。
この時、マールの持っていた王家に伝わるペンダントと転送装置が反応して、マールは消えてしまう。
ルッカは動揺するが、観客に悟られない為に、「凄かったでしょ?はい、おしまい」と早々に店仕舞い。
クロノに事情を話すと、クロノはマールを追いかける為に同じ事をする。
ペンダントを持って転送装置に入るクロノ。
クロノは転送装置に入って消える。
その先は時空移動になっていて、行った先は渓谷。
モンスターに襲われる。
渓谷を抜けて外に出ると、そこは地理的には自分達の町と同じなのに全く違った町の風景。
実はここ同じ場所の過去の町なのである。
この時の霧もやがかかったフィールドと音楽の切ない雰囲気が、一人、世の中から取り残されてしまったような感覚を表現していて、とてもいい。
フィールド画面に小さく映るクロノのキャラがコントローラーをしばらく操作しないと、早く動かしてくれと言わんばかりに汗をかきながら、こっちにヘルプのジェスチャーを向けてくるのだが、それと霧もやの過去に一人残されたクロノとBGMがマッチしていて、ゲームに没入している感覚がとても味わえる。
それで、クロノはガルディア城に向かうのだが、そこでマールに出会う。
マールはドレスを着ていて、王妃の部屋にいる。
クロノには正体を明かすのだが、実はこの時、ガルディア城では事件が起きていた。
それは、この過去の時代のマールディア王妃が魔族に誘拐されているという事件が発生している最中だった。
そこへ、現代からマールが来たので、大騒ぎでマールディア王妃を探していた城の兵はマールを見つけて、王妃が見つかったと勘違いして、事件解決とする。
実は、これが問題で本物の王妃は魔族に捕らわれたままなので、王妃は魔族から帰してもらえないままになってしまう。
なので、現代のマールも生まれない事になるというタイムパラドックスが起きるので、マールはクロノの目の前から消滅してしまう。
そこへ、ルッカも過去へ追いかけてきて、発明家のルッカは事情を把握。
マールを助ける事に。
途中、カエルという騎士も仲間に加わりマールを助ける事に。
一件落着し、次元移動してきた場所から現代に帰ると、今度は現代のガルディア城からクロノがマール誘拐の罪を着せられ、お尋ね者になる。
逃げた先に次元移動のゲートが偶然あったので、そこへ逃げ込む。
逃げた先は、空は汚い砂塵が飛び交う薄暗い廃墟の世界。
また壊れた機械が多数あり、ロボットが襲ってくる世界。
嫌な所だと思い、移動しているとカプセルシェルターの施設のような所に辿り着く。
そこで、コンピュータに映像の記録が残っており、見てみると1999年、ラヴォスの日という映像資料を見つける。
見てみると、地中から謎の生物か機械かわからない巨大な物が出てきて、世界は破滅してしまう。
この廃墟の世界は自分達の未来の世界だったのである。
ここで、クロノ、マール、ルッカは自分達の未来を変える為に世界を救う旅に出る事になる。
この時に、このゲームの冒険目的が決まる。
それまでは、事件に巻き込まれるように振り回されてさまよっていたが、決意をここで決める。
未来では壊れたロボットを修理して仲間に加える。
名前はロボ。
マップの隅まで行くと、また次元移動のゲートがある。
その先は、時の最果て。
時代は西暦無限大である。
ここは一種の休憩ポイント。
一人謎の紳士のおじいさんがいて色々教えてくれるが、ここから様々な時代へ移動出来る。
旅の途中であったカエルは過去の時代の人間で、魔王に恨みを持っている。
友人を魔王にやられ、自身もカエルに姿を変えられてしまう。
カエルの宿命の魔王討伐もある。
物々しい魔王城への潜入もする。
追い詰められた魔王は次元移動のゲートから逃げる。
追いかけた先は原始時代。
人間と恐竜が種族争いをしている。
この時代では原始人のエイラが仲間になる。
人間族が恐竜族を追い詰めると恐竜族は古の忌まわしい呪文を使う。
恐竜族は呪術師のような力を持っていて、追い詰められた死の間際、人間達への復讐を込めた呪術を行う。
すると、宇宙から謎の隕石が落ちてきて、地球の地中深く潜っていってしまう。
実は、これが1999年に地球を滅ぼしたラヴォス。
地球に住む人間達を滅ぼす為に地中深くでエネルギーを溜める為に眠る。
実はクロノ・トリガーの時代は、現代、過去、未来、原始だけで終わりのはずだったのだが製作陣がもう一つ時代を加える。
それが古代。
原始と過去の間を繋ぐ時代。
この時代が、魔王の出生の秘密やラヴォスの正体がわかるようになっている。
原始時代に地中深く潜ったラヴォスの隕石跡に行ってみると、そこにはゲートがまたしてもある。
そこに行ってみると。行った先は氷河期の時代。
地上ではボロボロの服を着た飢えた人達が寒さに震えている。
洞窟に入ると、光が伸びているので、そこに入ると空中都市に向かう。
この時代が古代で、魔法が使える強者は空中都市で豊かな暮らしが出来て、才の無い貧乏人は極寒の地上で暮らさなければならない。
身分階級が描かれた時代。
この空中都市に住む太后は頭のおかしな人で世界の破滅を企む。
古の呪文を調べ、地球にはラヴォスがある事を調べ、それを呼び起こし地球を破滅させようとする。
実は、この太后、魔王の母親である。
太后がラヴォスを呼び起こしてしまうと、この時代の三賢者と魔王はラヴォスの時空移動の力で他の時代へ移動させられてしまう。
魔王は本当は古代の人間だったが、この時にラヴォスの力で過去時代へ飛ばされてしまう。
魔法の才に恵まれた魔王はそこで魔族を従え、魔族の頂点に立つ。
自分の時代へ帰りたいという気持ちを持ちながら。
この太后がラヴォスを呼び起こす時、大人の魔王はこの時を待っていたとばかりにラヴォスを止めようとするが立ち向かえず、この時、仲間達は皆やられそうになってしまう。
その時、クロノがかばって身代わりになり、クロノは死んでしまう。
クロノの死によって喪失を味わった仲間達は当ても無く、どうしたらいいか考える。
魔王も自らの出生の秘密を話してくれて、選択肢によっては仲間になる。
決闘になって仲間にならない選択肢もある。
古代にいた三賢者はそれぞれ、現代、未来、時の最果てにワープしている。
この三賢者の助言を受け、ラヴォスがクロノの命を奪ってしまった瞬間の時間に行く事が可能な事がわかる。
そこで、クロノそっくりの人形を用意し、時空移動の条件を整え、ラヴォスがクロノを倒した瞬間に移動する。
そして、クロノの人形と入れ替え、仲間達はクロノを救う。
その後、一行はラヴォスを倒す事を決意。
ラスボス、ラヴォスを倒し、世界は平和に。
これでゲームは終わり。
全体を通して、とてもストーリーが練られた作品だと思う。
最初よくわからないまま放り出されて旅をするが、事件の全体像がわかり、なんとなく事件究明に向かうと、それぞれの時代の事情が複雑に絡み合っている事がわかる。
魔王もただの魔王ではなく、その実際は時代に取り残された人間であった。
原始時代まで遡り、人間への復讐心から呪術を使い、ラヴォスを呼び寄せてしまう恐竜族。
古代で、その事を知り、ラヴォスを呼び起こしてしまう人間。
未来までエネルギーを溜め込んだラヴォスが世界を破壊するという時系列のタイムテーブルがとても考えられたゲームである。
またシナリオも地球を悪意から救うという人の絆を描いた作品であり、とても良いと思った。
以上が、俺のクロノ・トリガーに関する思い出の話である。
という訳で今回はここまで。
聞いてくれてありがとう。
それじゃあ、また今度~。